ムートンの故郷へ「スプリングラム」を求めて・・・
オーストラリア南部 ヴィクトリア州 「ベンディゴ」へ!

 
●ムートン製品を販売させていただいてから、オーストラリア産のメリノ種のスプリングラムとは?アンショーンラムとは?どの様な子羊なのか?どのようにして選別しているのか?写真では見たことはあるけれど、実物の毛の質は?色は?など、とても知りたいと思っておりました。

●今回、オーストラリアのメリノ種の子羊を視察したこと感じたことを、お客様へムートン製品のことをもっとご紹介したい!と。
このムートンの故郷「ベンディゴ」へやって来ました。

 
ベンディゴの畜産組合のセリ会場
オーストラリア ヴィクトリア州メルボルンの郊外にあるベンディゴには、この時期9月になると各地より多くの上質な子羊「スプリングラム」(オーストラリアの春に生まれた生後5ヶ月未満の子羊たち)たちが集められます。日本からは約15時間ほど掛かります。

●メルボルン郊外のベンディゴ

メルボルンから約二時間ほど車で走ったところに「ベンディゴ」の街があります。その間の高速道路の両サイドは、ずっと牧場が続いています。
 
メルボルン郊外の風景

●セリが行なわれる畜産組合のセリ場所

ここベンディゴでは、この時期になると 毎週月曜日に各牧場より大型トラックに載せられて、約36,000頭もの羊が集められて「セリ」に掛けられます。
大型トラックで地方より集められてきます。
この日は、スプリングラムが約36,000頭ほど集められました。

●セリ場の風景

毎週月曜日にこの会場に何万頭もの羊が運び込まれ、各農場別に分けられて、順次セリに掛けられていきます。
この年に生まれた「スプリングラム=生後5ヶ月未満」は、8~10月にのみ限られますので、この3ヶ月間で一年分のムートンを仕入れをします。

 
生後5ヶ月未満のスプリングラム
生後5ヶ月未満のスプリングラム
可愛い顔つきをしています。
セリ落とされた羊たちは別の柵へ移動されます。
威勢が良いセリの風景
セリをしている風景

メルボルン近郊のベンディゴのセリ市会場風景

原皮輸出・加工業者さんと

マスダ社の升田社長は、取引先の加工業者と ムートン原皮の加工と品質管理を徹底して行なうように真剣に意見を述べられて指導されておられました。
 
原皮の輸出業者と升田社長
升田社長とセリ市場へ
生後5ヶ月のスプリングラムは、体重が約25Kgほどあり、とてもおとなしくて神経質な性格の動物です。人が近づくと必ず一定の距離を保とうと行動をとり、羊にはなかなか近づけません。少しの音や気配に敏感に反応しています。
 
私にも懐きませんでした。
前脚を持たれるとおとなしくなります。
表情は固いですネ!

メリノ種のスプリングラム

この子羊たちが「メリノ種」の生後5ヶ月未満の「スプリングラム」です。まだ一度も毛刈りをしていない「アンショーンラム」と呼ばれ、お肉も柔らかく美味しくて、羊の中では特に高値で取引されている個体になります。
ただ、生き物ですので個体差があり「ムートンシーツ」や「ムートンラグ」と言った何頭もの毛皮を使う製品には特に同じ上質のものを揃えないといけません。ですから、この約35,000頭の中からでも約1%ほどしか使うことが出来ません。

 

■加工工場にて

セリ会場より約30分程車を走らせたところに、升田さんが取引されている加工工場があります。
加工されたムートンは、パレットごとにきちんと整理されてあり、とても数が多いので驚きました。

 
加工工場の風景

●塩漬けの加工風景

原皮を皮革にするまで品質を維持するために原皮は塩漬けにして余分な水分を取り冷蔵して日本へ輸出しています。
一度に180枚の原皮を塩漬けにできるミキサー機です。

 
塩漬け加工のミキサー機
一度に180枚ほどが処理されます
社長さんが指示を出して処理して行きます

●原皮の前処理と選別

原皮の品質を一つ一つチェックし選別をして仕入れをしています。マスダ社の仕入れ規定はなかなか厳しく、マスダ基準に合った原皮だけを仕入れをしています。
 
一枚一枚ずつ前処理をして行きます。
このクリンプが弾力性をもたらすのです。

●倉庫にて

倉庫では出荷待ちの原皮が数多く置かれていました。この春季の約2ヶ月間で今年度の1年分の「スプリング ラム」原皮を仕入れます。仕入れる数は約80,000頭程になるそうです。
 
1パレットに120匹分の原皮が積まれています。
1パレットに120匹分の原皮が積まれています。
集荷待ちの原皮をチェック
集荷待ちの原皮をチェック
原皮を輸送するコンテナ
原皮を輸送するコンテナ

●視察を終えて・・・。

★今回の視察を終えて、マスダ社が仕入れられるムートン原皮は、升田氏ご自身の目で確かめられて、厳選の上に厳選を重ねた本当に素晴らしい原皮だけを仕入れておられることを改めて知り「なるほど!」と感動しました。
「何万頭もののスプリングラムの中から、いかに高品質な原皮だけを選んで仕入れるか!」は、升田社長の積み上げた経験と努力の賜物であり、このことがいかに重要な点であることがよく解かりました。

このような優れた「ムートン製品」を、皆様にご紹介できる事が当店にとって誇らしく嬉しく思い、グートンはこのマスダ社製のムートン製品をお客様へお届けする使命があるんだ!と強く思った次第です。

 
ムートン専門ショップ/グートン  出口 雅昭